2016年5月20日金曜日

【山東の家】-静岡県浜松市


【山東の家】

天竜の山のふもとに建つ住まいです。

新しく区画分譲された敷地の西には小高い山。

北側には製材所の敷地、と

周辺環境に恵まれた敷地です。

ご主人は天竜の山で働く木こりさん。

しっかりものの奥様と3人の可愛いお子さん、

家族みんなでのびのび過ごせる家を目指しました。



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所在地:静岡県浜松市

延床面積:99.79㎡

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施工:有限会社 石牧建築








【南東より外観】

多角形になっているコーナー部分がこの家の特徴。
下屋部分の外壁は杉板(ウッドロングエコ塗り)、
2階建て部分の外壁はガルバリウム鋼板小波板(こげ茶・横張り)









【玄関ホール】

漆塗りの床板が上品な玄関ホール
深いワインのような色は弁柄で着色しています。
基本的にはローコストの仕上げでまとめていますが
玄関だけは特別感を。
とは言え、そんなに高価な仕上げでもないのです。
なんせ私が塗ったのですから・・・(笑)









【畳のリビング(茶の間)】

奥様のご希望でリビングダイニングは畳敷きに。
「茶の間」と呼ぶのがぴったりな空間。
大きな座卓を家族5人で囲み、お腹いっぱいになったらゴロン。








【茶の間から台所】

台所の床は畳の床レベルから36cm下げています。
茶の間に座っている人と、台所に立つ人の視線を近づけるために。








【薪ストーブ】

ご主人が唯一こだわった薪ストーブ。
火のある生活は本当に豊かです。
薪ストーブの左手はご主人の書斎、
その先は外部物置へとつながします。








【書斎から縁側をのぞむ】

薪ストーブの火にあたりながら
その先には多角形のコーナー縁側



【天井の納まり】

天井の架構、
大工さんがとてもきれいに納めてくださいました。








【ロフトから2階、階段、玄関】

2階床は節のある杉板。
これも焼けてくるといい味わいになりますよ。








【2階】

面積が限られているので
あえて間仕切りはつくりませんでした。
階段向こうの1室だけ、思春期に突入するお兄ちゃんの個室。
後は家族の成長にしたがって仕切っていきます。








【借景】

裏山の緑がまぶしい。
贅沢な窓。




















2016年5月11日水曜日

製材所見学




この前の日曜日は吉野のウッドベースさんへ住まいてMさんと。

これから建てる家の柱、梁はどこからやってくるの?

近くて遠い林業、製材の世界を一緒に覗きに行きました。




山から伐採した木はすぐに家の柱、梁に使えるわけではなく


製材所で半年から2年ほど桟積みして乾燥させます。


工事が始まる前の準備期間がとても長い。

そういうことを大量のストックを見て感じていただければ。





御年200歳くらいの丸太の上に、

もうすぐ1歳のKちゃん。


記憶には残らないだろうけど写真を見返して

山のことを身近に感じてもらえるといいですね。







これから一緒に家づくりをする住まい手さんには


できるだけこのプロセスを通ってもらいたいと思っています。

家に対する愛着がぐーーんと増すので。

今回は製材所だけの見学でしたが

できれば山の中へもお連れしたかったな。

濃い緑の空気、

整然と手入れされた杉、桧林

山の中はまた違う感動があります。