2014年7月24日木曜日

【五番町の家】-兵庫県西宮市


【五番町の家】

築35年の小さなマンション。

住まい手は70歳にさしかかった仲の良いご夫婦です。

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所在地:兵庫県西宮市

延床面積:68.86㎡
(内、施工床面積:60.46㎡)

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施工:株式会社 藏家

家具・台所工事:oguma LLC




【畳ベンチを配した茶の間】









【台所を家の真ん中に









【障子の向こうはご主人の趣味の部屋】









【土間を拡げた玄関 「いらっしゃいませ」のしつらえ】









【くるっと曲線を描く手摺とデッキスペース】

















2014年7月23日水曜日

木のマンションリフォーム【五番町の家】 昼と夜をつなぐ灯り



住宅の設計で間接照明はあまり使いたくないと思っていました。
むかし店舗設計をしていたからか必要以上に「色気」が出てしまう気がして。
なのに五番町の家ではLDKの端から端まで片面の壁には間接照明が(笑)
これにはいろいろな理由があるのですが、一番の理由はマンションの構造的な理由。
このマンションは天井裏が無くスラブに直接クロスを貼っていました。
配線用の配管も天井に埋めこまれていたので位置を動かせない。
新しく穴を空けるのはコストもかかるし大きな音がして近隣のストレスとなります。
なので天井はさわれない(泣)
そこで壁から天井全体を面で照らすよう間接照明を仕込みました。
ちょうどカーテンボックスを兼ねることもできてスッキリ
使った照明はコイズミのLED照明(AL35594L)
通常の灯りは電球色(あたたかみのある赤い光)を選びますが
間接照明は少し白っぽい光の方が住宅にはちょうどいいと思います。
(若い家族の住まいならもう少し赤い温白色AL35593Lでもいいかもしれません)
思いがけず良かったのは夕方少し暗くなりかけた時、
この間接照明だけを点けると昼と夜をつなぐちょうどいい灯りになること。
もう少し暗くなったら電球色のペンダント照明を足し夜の準備をする。
さらにお休み前は間接照明を消し電球色の灯りだけでゆっくり寛ぐ。
そんな風に灯りの色を使い分けていただいています。

2014年7月22日火曜日

木のマンションリフォーム【五番町の家】 いらっしゃい




玄関の改修は当初予定していませんでした。
でもここは家の中でとても大事な場所。

「いってきます」「いってらっしゃい」
「ただいま」「おかえり」
「こんにちは。お邪魔します」

始まりと終わりの場所は気持ちよくありたい。
五番町の家の玄関は改修前半畳ほどの玄関土間に靴が溢れていて
窓もないのでなんだかとても暗く、気になりました。
お話を聞くとやはり住まい手さんも玄関には不満がいっぱい。
でも改善できるとは思ってなく諦めていたようです。
廊下の一部を玄関土間に拡げ、上がり框をL型に回す。
それだけで「いらっしゃい」という空気が生まれます。
上がり框は石川県の沢田欣也さんにお願いし漆を塗ったタモ材。
年配のご夫婦のお宅に相応しい落ち着いた色味に仕上がりました。

2014年7月21日月曜日

木のマンションリフォーム【五番町の家】 台所が大事




始まりはずっと使っている小さな台所を改修したいという思いから。
お料理が得意な奥さん(60代)は
「あと何年お台所に立てるかなって考えたら早く新しいキッチンが欲しくなって・・・」
と、おっしゃいました。
その気持ちなんだかとても良く分かります。
私も「台所」という場所が大好きです。
なので今回の改修ではキッチンをまず心地よくすることを大切に、
スペースを拡げ家の真ん中に据えました。



真ん中の作業台は高さをH700まで抑え座っても作業できるようにしました。
台所に一日いたっていい。
そんな風に思ってもらえれば。

2014年7月20日日曜日

木のマンションリフォーム【五番町の家】



ホームページを立ち上げてから随分たってしまいました。
そんなことになるだろうと予想はしていたけど・・・ちょっと落ち着いてきたのでこれから少しずつ更新していこうと思います。
まずは春に工事をしていたマンションリフォームのことを。
築35年の小さなマンション。
住まい手は70歳にさしかかった仲の良いご夫婦です(つづく)