2016年9月30日金曜日

【ひとつ屋根の家】完成①


先日、浜松「ひとつ屋根の家」のお引き渡しが終わり、

ひとまず息子さん家族のお引越しが完了しました。


お引越しの晩、新居にお招きいただき

楽しいひと時を過ごしました。

Aさんありがとうございます!



その「ひとつ屋根の家」、
2回に分けて完成の様子をアップしたいと思います。







【親世帯・土間リビング】

土間リビングと名付けたスペース

玄関から続きの間であるこのスペースは

大きな玄関のように見え、

時に応接室になったり

普段はお父さんの読書スペースになります。


力強い太鼓梁と漆をかけたパネルの朱い壁が

❝いらっしゃいませ❞の顔をつくります。








【漆パネル】

今回一番チャレンジングだった仕上げ。

和紙張りのシナベニヤに漆をかけています。

小松の漆作家、沢田欣也さんにお願いしました。



以前、欣也さんに小さなサンプルを見せていただき

それがとても美しかったので

是非建築でも使ってみたいとお願いしたのです。



ただ、実際やってみると環境によって見せる表情がまったく異なり

なかなか苦労しました・・・(^^;


印象的でありながら上品な仕上げ、

ハレの場に相応しい仕上げになったと思います。









【親世帯・茶の間】

ご両親のくつろぎの場は8畳のダイニング。

コンパクトですが南東の角、

一番居心地のいい場所に確保しました。

大工さんが丁寧に貼ってくださった

杉板の天井が美しいです。










【和室】

唯一の共有スペース。

天井には柿渋和紙を貼っています。











【外観】

親世帯の玄関アプローチ

既存の御影延石と鉄平石を組み合わせて階段をつくっています。





(②へ続く)






2016年9月22日木曜日

暮らしを快適にするもの


【小さなデッキをつくる工事】




2年前マンションリフォームの設計をさせていただいたNさん。

庭に出る段差(30cm)がいよいよしんどくなってきた

とご相談いただきました。






耐久性の高いセランカンバツという南洋材でデッキをつくりました。






お庭への段差にはスチール製のオリジナル手摺をつけて。

ひと筆書きしたような曲線が

なかないい仕上がりです。

焼付塗装した緑色も庭木と馴染んでいます。



施工は2年前も工事をお願いした藏家さん。

大工さんも当時と同じSさんにお願いしました。

手摺の設置もSさんがして頂き感謝です。


些細な工事ですが、

奥様の「本当に楽になったのよ!」のお言葉で

小さな仕組みが暮らしを大きく快適にするのだな~

と感じました。







2016年9月21日水曜日

ひとつ屋根の家 見学会


日曜日はひとつ屋根の家(浜松A邸)見学会でした。

雨の中、たくさんの方にお越しいただきありがとうございました。







来場された皆さん全てとはお話できませんでしたが

ゆっくり滞在されている様子を嬉しく眺めていました。













今回は設計の意図を小さなチラシにまとめてお配りしました。

おうちに帰って目を通していただければ、と思って。







ほとんどが、地元のお客さんの中、

奈良からビオスの伊藤さんがご夫妻で来てくださりました。

ひとつ屋根の家の構造計算をお願いした構造設計者さんです。






(左から)伊藤夫人、しましま、石牧さん、伊藤さん


住まい手さんに構造設計者の方をご紹介できてとてもうれしかったです。


家づくりに関わっている人はたくさんいるのですが

住まい手さんがお会いする機会はなかなか無いので。








2016年9月14日水曜日

ひとつ屋根の家、あともう少し


浜松A邸改め「ひとつ屋根の家」の現場へ行ってきました。

現場では外構工事が始まっていました。






外構工事、植栽工事は石牧建築さんから照会いただいた

9スケッチの田中さんに一任。

素敵なお庭をつくられる方なので仕上がりが楽しみです。






内部もあとは建具工事+αを残すところとなりました。

今回は1泊の浜松滞在でしたので

陽が暮れてから照明のチェックを行いました。

和室の間接照明もきれいに納まっていてホッと一安心。





最後は床板オイル塗装のお手伝いを。

時間が足りなくてほんの一部の塗装になってしまいました。

石牧さんごめんなさい(汗)





2016年9月9日金曜日

延命②







祖父母の家は築56年の建売ですが、

職人さんが楽しみながら作ったのでは、

と随所に感じる家。


世の中がどんどん勢いづいていく

そういう時代だったのでしょうか。








壊して土地を売る案も上がったのですが

もう少し延命しましょう!

とオーナー(伯父+父)に持ち掛け

同意を得ました。


この家は親戚一同が集まる場で

伯父も父もどこか残ってほしい気持ちがあったのだと思います。








将来的な相続の事や管理のことを考えると

ずっと残すことは難しいかも。

でももう少し長生きしてほしい。


きっとそんな風に思いながら空き家になった家を持て余している方、

たくさんいるんじゃないかな。



限られたコストでどこまでできるか。

ひとつの答えが出せればいいのですが。





















2016年9月8日木曜日

延命①


祖母が住んでいた空き家をいよいよ使おうと思案しています。

DIYで手を入れるつもりでしたが

日々のお仕事の合間ではちょっと限界が。

ある程度まで工務店さんにお願いしようと

先日現場を見ていただきました。


「ええ家ですね~」

のお言葉をいただき


(やっぱりそう思います??)

と心の中でニンマリ。







2016年9月7日水曜日

塗る、削る


ちょっと前の事ですが、

塗装作業をしに藏家さんの作業場へお邪魔しました。





2年前にリフォームしたマンションのお庭に

デッキを作る予定。

そこで束(ヒノキ)の塗装にいったのです。

この作業は誰でもできるのでコストを抑えたいときなどは

すまい手さんでもできると思います。

今回はしましま工事。



たまたまこの日は藏家さんの木工活動の日だったので

わたしも参加させて頂きました。






上:カラシや柚子胡椒など、薬味をすくう(つもりの)ヘ

下:作りかけのスプーン。これからちまちま削って完成させようかと




手を動かすって楽しいですね。






2016年9月6日火曜日

椅子の選び方

昨日の投稿の続き。

椅子の選び方について。


一番大事なのは自分の体に合っていることだと思います。

とてもすてきなデザインでも座ってみて

「あれ?なんか違う・・・」

ということはよくあります。


家の中で使うなら靴を脱いで座ってみたり、

(外国の椅子はだいたい座面が高いので脚をカットする必要もあります)

仕事や食事をする椅子なら背もたれにもたれず

机に向かっている姿勢で座ってみるといいと思います。


そしてもうひとつ。


座っている自分がその椅子に似合っているのか?

ということも大切だと思うんです。


先日私が購入した椅子には

革張りのお兄さんがいました。




青いファブリックもかわいいけど

この革張りもよりシンプルでカッコイイ・・・・。

迷います・・・

決められません・・・


そんな時は座っている自分を写真に撮ってもらいます。





革張りに座るニシクボ。





青いファブリックに座るにしくぼ。


その場に居た方みんなが

『青やな!』


自分でもそう思う。

革張り、まだ私には似合わないみたい・・・

(ちょっと悔しい、笑)




自分が気に入っていればそれでいいと言えばそうなのですが

迷った時はこうやって客観的に見るのもお勧めです。


人もまた暮らしの景色の一部ですから。













2016年9月5日月曜日

椅子と照明


お誘いを受け北欧のアンティーク椅子と照明を扱う問屋さんへお邪魔してきました。

設計を仕事にしながら実は自分で椅子を買ったことがない私…。

でも使ってみることも勉強!と思い

まずは一脚とてもシンプルな椅子を購入しました。






有名デザイナーの名のある椅子ではありませんが

デンマークではとてもポピュラーなデザインだそう。

軽くて飽きの来ない庶民の椅子

というところでしょうか。

お値段も比較的お手ごろなので

使い勝手が良ければ住まい手さんへもおすすめしたいです。







そしてもうひとつ。

ころん、とかわいいペンダント照明。

先端のチークの帽子がかわいいのです。



さー頑張って働かなければ!(笑)





2016年9月1日木曜日

家の中にも窓



「窓」

外と内をつなぐだけでなく

内と内をつなぐことも。






子ども室とおじいさん世帯のリビングをつなぐ小窓

ちょっとした遊び心で開けたもの。







玄関吹抜けと小屋裏収納を抜いた開口

こちらはトップライトを開けるメンテナンス用。


浜松A邸(ひとつ屋根の家)にて。