久々のブログ更新。
新しい年度が始まりバタバタしたりぼんやりしていたらあっという間にひと月経っていました。。
4月に合ったいろいろを振り返りながらまたこまめに更新していこうと思います(目標)
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さて、今日は先日訪ねた岐阜県美濃への旅のお話。
2月に岐阜へ木材を求めに行った帰り(その時の様子は
こちらと
こちら)
美濃に事務所を構える先輩を訪ねました。
うだつの上がる街並みの中、古い町屋を事務所にしている先輩中島さんは
岐阜で古民家の改修、調査などをし地元を盛り上げています。
お話をしながら、岐阜で作られている和紙や柿渋もいいものがあるよ。
作っている人たちも面白いよ。と興味深いお話を聞きました。
その時のお話が頭の片隅に残り、また改めて美濃へ行きたいと思っていました。
中島さんの事務所↑
通り土間が味わい深い。
左手に映っているのは活版印刷の版木。
知り合いの方に譲って頂いたとか。
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そんな時、タイミングよく4月23日に「美濃わっしょいマルシェ」というお祭りがあることを知りました。
せっかくなのでこのイベントのタイミングで!と美濃行きを決めたのです。
美濃わっしょいマルシェ、今年で3回目のお祭りだそうです。
川沿いの芝生エリアに美濃和紙で作ったガーランドやのぼり旗がひらめき
竹で作られたジャングルジムには子どもたちが群がり
こだわりの物作りをされている出店者さんが目白押しで、
とても楽しいイベントでした。
面白いな、と思ったのは主催者の方がほぼ他県からの移住者だということ。
移住先に根を張り、また違った視線で新しい風を送る。
いい形でコミュニティが広がっている印象でした。
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さて、マルシェの前日。
主催者のおひとりで、紙すきをされている千田さんの工房「大光工房」さんへお邪魔しました。
手漉きの和紙には薄手のものと厚手の物。生成りと白。無地のもの、模様の着いたもの。
様々ありました。
特に漂泊していない「生成り」の和紙に興味が涌き、落水紙を数枚、再生紙を混ぜた無地のものを数枚購入しました。新事務所の障子に貼る計画。
生成りの和紙は漂白したものより丈夫で、使っていくと新しい時より白くきれいになっていくそう。
大光工房さんも今後は生成りの紙に絞って紙すきをされていくとのこと。
つくりたい物だけをつくる、というのは難しいことも多いと思いますが
やはりそれだけ思い入れのある和紙なのかなという印象を受け、より興味が涌きました。
木材もそうですし、時間が経って美しくなるというのは本物の素材の持つ特徴のような気がします。
↑紙の原料は地元で取れる楮(こうぞ)
この枝を水に浸し、蒸して皮の部分を使い
紙を漉きます。
和紙、特に障子紙などは破れてしまう事も多く「張り替えるもの」というイメージですね。
そこに高価な手漉き和紙を使う意味があるのか?そういう疑問にも自分なりの答えが出せるようまずは使って検証してみたいと思います。
素材に対してはやはり使ってみることが一番ですから。
ですが一方で、純粋にこの落水紙はとても美しく見たら無条件に「使ってみたい!」と思わせる魅力的な建材でもあるのです。
少量だけどこかポイントに使ってみるという手法も同時に考えてみたいと思います。
どのような紙なのかはまた後日ご紹介しますね。
↑工房にいた大人しくかわいい猫、クミンちゃん