2015年12月17日木曜日

大工に求められるセンス



常々、大工さんにはセンスが必要だと感じています。
設計図書で指示しきれないような細かい部分をセンス良く納めてくれると
とても助かります。

今現場でお世話になっている棟梁は
そういったセンスとはまた違う意味で抜群にセンスのいいひと。


↑これ。


「寝室だからハートの埋め木にしておきました」
と、棟梁。

こういうユーモアのセンス、大好きです。

住まい手さんが夫婦喧嘩をした時もきっと
この埋め木が仲直りをさせてくれるはず!
と、そんな妄想まで膨らませてしまいました(笑)


でもこのひと手間で各段にいい家になったのはたぶん間違いない。
大工さんに求められるセンスとは案外こちらのセンスなのかもしれません。


※埋め木というのはあまりきれいでない節の部分を切り取り
同じ木、もしくはアクセントに異なる木で「埋める」ことを言います。
節の跡だけでなくビス止めした部分を埋め木で隠すことも。
埋め木の跡が分からないよう木目や色目を揃えたり
ちょっとした大工さんの腕の見せ場なのです。





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