2017年7月19日水曜日

【学文殿町の家】砂壁を落とす

学文殿町の家のDIYは亀のスピードで進んでいます。

昨日は床の間の砂壁を落とす作業。



14:00スタート



15:00


17:00

こういう単調作業は面積を区切りながら進めるとペースが掴みやすいです。

黙々と壁に向かって4時間半で完了。





先日京都の左官職人佐藤ひろゆき氏が

左官壁の魅力は「肌合い」だとおっしゃっていました。

土壁と向き合っているとその意味がよく分かります。

時間の経過で変わる陽ざしの角度、向きで

土壁の表情は刻々と変わります。

仕上げを取った下地壁(中塗り壁)でもなんだか美しい。

もうこのまま仕上げにしてしまおうかしら

なんて思うひと時でした。


2017年7月17日月曜日

【学文殿町の家】植栽工事

学文殿町の家もいよいよ植栽工事が完了しました。

内装のDIY工事が残っているので完成はまだ先ですがひとまず外観は整った感じです。



(道路から玄関へのアプローチ)

紅葉(コバノウチワカエデ)がきれいなアーチをつくり玄関へと優しく迎えてくれます。

苔を敷いたアプローチもしっとりと、既存の鉄平石との相性もいいですね。




(道路面にも限られた小さなスペースですが緑を)


お庭をお願いしたMさんには特にこちらからリクエストはお伝えしませんでした。

これまで手がけられたお庭を拝見し、お話を伺い、「全てお任せしよう」と思ったから。

なんだか前面的にお任せしようと思わせるオーラがあるんですよね。Mさん。


お花も白と青をベースに季節ごとに咲くものを取り入れてくださっています。

実は花物にあまり興味が無かったのですが・・・今回道行くひとに楽しんでもらえたらいいな、という気持ちもあり挑戦。

これから少しづつ楽しんでみたいと思います。





(BEFORE)

高いモルタルの塀に閉ざされた頃と比べると、街並みに緑があふれ、印象も良くなったように思います。

この道は小中高生の通学路なので、子供たちにも季節ごとの草花を見てもらえたら嬉しいな。





2017年6月8日木曜日

住まいの健康診断

先日は神戸へ。住宅の詳細調査へ行ってきました。

築15年と比較的新しいおうちです。

総勢4名の調査員で一日。私は今回は小屋裏担当でした。



以前雨漏りの被害があったお宅でしたので、

雨漏りの有無や内外の劣化について重点的に調べます。


1分おきに温湿度を記録できる計測器や、




木材の含水量を計測できる機器。

このような精密機器も使い数字で劣化を診断することができます。





鉄筋探査機。
こちらは基礎やブロック塀の鉄筋の有無、ピッチを測ります。




調査後はノートPCで写真を見ながら調査結果の速報を住まい手さんにご報告。

後日、報告書にまとめたものをデータでお送りします。


*****


住宅を長持ちさせるには日々のメンテナンスが大事。

定期的に調査をすることは人間で言えば健康診断のようなものです。

また、改修前に詳細調査を行うと改修計画がより詳細に詰められます。


20名体制で行う本格的な調査から、2名で行う簡易的なものまで。

建物の規模やご要望により調査内容は様々。

わが家の健康度を一度調べてみたいという方、ご相談にのりますよ。




しましま設計室は一般社団法人住宅医協会にインスペクターとして登録しています
http://sapj.or.jp/inspect/members/














2017年6月5日月曜日

ゆったり休日

昨日は久々にゆったりとした休日を過ごしました。

金継教室に行ってずっと取り組んでいたお皿が完成。

出雲で買った出西ブルーの1枚。




これまでは銀を蒔いていたけれど、

このブルーには金を合わせたく、ちょっと奮発してしまいました。

でもやっぱり正解(満足!)




そして午後は、食べずに寝かしておいたこいつ↓で・・・






バナナケーキ。



今週の朝食やら、お茶請けやら、になる予定。

夏の気配を感じるこの頃なので、ココナッツも投入!しましたよ。









2017年5月31日水曜日

壁土を剥がす


学文殿町の家も工事終盤を迎えています。

室内はほぼ、DIY工事を残すのみとなりました。

*土壁塗り
*タイル貼り
*洗面カウンター制作
*ペンキ塗り
*障子紙貼り
*襖紙貼り

ざっと挙げてみてもすごい量…。

普段はここまで踏み込みませんが、自邸改修なので勉強の意味もこめて。

途方に暮れつつ、千里の道も一歩からということで、まずは既存土壁を剥がす作業に取り掛かります。



下地(ラスモル)から浮いてしまった土(中塗り)を落とす作業。

これは根気があれば誰でもできる作業です。


土ぼこりを立てないように丁寧に。

しばらくこの地味な作業をお仕事の合間をぬって取り組みたいと思います。




2017年5月27日土曜日

ウルシ

漆塗りワークショップのお手伝いをしてきました。

前・設計事務所のスタッフ時代から建築における漆とのお付き合いは9年近く経ちます。

塗料ですが、ペンキとは違う「深み」が特徴です。


華やかですが、派手ではなく品がある仕上がりのため、

上がり框や大黒柱などポイント的に使うことが多いです。


【施工例】
框:栗に弁柄(煤紅)着色の上、拭き漆
フロア:桧に弁柄(黄金)着色の上、拭き漆
(山東の家)


【施工例】
梁:杉に拭き漆
※天井仕上げは柿渋和紙
(ひとつ屋根の家)


また自然塗料の中では耐水性も高いため、

洗面カウンターや水廻りの床・壁に使う方法もおススメです。


【施工例】
洗面カウンター前壁:桧に拭き漆
収納扉の引手:杉に弁柄(黄金)着色の上、拭き漆
(ひとつ屋根の家)


現在施工中の学文殿町の家でも水廻りの床に漆を塗ります。

今回はDIYで!


さてさて、どのような仕上がりになっているのか。

お披露目が楽しみです。



2017年5月1日月曜日

休日

GWが始まりました。

気持ちのいいお天気で昨日はのんびり外出しました。

出かけた先は


前から行きたかった「熊谷守一展」

御影の香雪美術館で開催されています。

昨秋訪れたメディアコスモスで画集を見てから気になっていた熊谷守一さんの作品。

板に油彩で描かれた作品がグラフィカルで優しくとてもいい味わいなのです。



久々に歩いた御影の街も新緑が気持ちよく、いい休日となりました。