4月から始まる非常勤講師の予習勉強会へ行ってきました。
建築の専門学校で大工技能学科という大工の卵たちが学ぶクラスで
設計、座学(材料学)、実習
の3つの授業を担当しています。
今回は技能実習の勉強会。
2年生の最初は隅木の加工から。
隅木というのは寄棟屋根に出てくるパーツ。
二方向から斜めにのぼってくる屋根が合わさる部分です。
見てお分かりのように複雑なパーツなのです。
最近は寄棟屋根自体が減っているので
プロの大工さんでも加工をする機会がなかなか無いのかもしれません。
私は加工技術については教えられないので(別に指導する大工の親方がいます)
この墨付けの指導ができるように予習します。
※墨付けというのは
木に墨で下書きの線を書くこと。
一応建築の仕事をしているので
3次元で物の形を考えることは得意ですが、
大工さんの世界ではちょっと勝手が違う。
「数学」とは少し違う「規矩術」という独自の手法を使います。
さしがねというL型の金差を使って
様々な納まりの墨付けができるようになっているのです。
写真にうつっているのが「さしがね」
cmでなく尺貫法のメモリがふってあります。
慣れない差し金を使って線を引く。
普段使わないあたまを使って疲れましたが楽しかったです。
でも、これを人に教えるのがまた大変なんだな~。
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