学文殿町の家、先週から大工工事が始まっています。
先日投稿した水まわりの不朽に加え、南西の角は2階の梁(胴差)と通し柱が白蟻の被害にあっていました。
なかなかの喰いっぷり…泣
この箇所の被害は事前の調査で想定していましたが、予想よりも蟻害の範囲は広く、これからの改修方法に頭を悩ませます。
どうしてここまで大きな被害に及んだのか、それには原因があります。
もともとこの二階部分には小さな木下地のバルコニーが付いていました。
バルコニーと建物の接合部は阪神淡路大震災で亀裂の入ったまま22年放置されていました。その間、雨が降れば亀裂から雨水が染み込み、構造材はいつも湿潤状態。白蟻にとってはまたと無い環境だったのです。
このように、蟻害にあうのにはそれなりの理由があります。
湿度、養分、空気、この3つをシロアリは好みます。逆に言えばどれかが欠ければシロアリは近寄ってきません(他に食べやすい環境が沢山あるので)。
養分(木)と空気は取り除くことの出来ない要素ですから、やはり水分をコントロールする事が一番の対処法になります。
*適切な雨仕舞い
*定期的なメンテナンス
このふたつが重要です。
特にメンテナンスはとても大切です。今回の被害も亀裂を放置せず補修していれば起きなかったかもしれません。また、シロアリに食われても定期的な点検で早めに気付けば被害はもっと少なく済んだと思います。
なんだか癌のようですね。
でも本当に癌と同じで、早期発見であれば治療は軽くてすみます。
日頃から自分の家の痛み具合に少し目を配ることを心がけたいですね。
ちなみに、シロアリは木の柔らかい部分、美味しい部分を好んで食べて行きます。
硬い年輪のところを残し、でんぷん質の多い辺材(芯の周りの部分)を食べているのがよく分かる写真。
色々勉強になります。。
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