床をめくって土台や大引きの傷み具合をチェックします。
解体前にも床下に潜って調査をしていたので
だいたい予想通りです。
コストを抑えるため、床を張り替えない、
もしくは既存の床の上に新しい床を張る
という方法も検討しましたが
こうやって明るい中、再度チェックができる
という意味では一旦床をめくるのが一番安心です。
実は解体の費用は全て壊してしまう方が安いくらいなのです。
手壊しで解体する様子を見ていると
それもそうだな、と納得ですね。
丁寧に壊していっていただいています。
もともと、綿壁だった仕上げをめくると
阪神淡路大震災の頃の爪痕が痛々しい。
改めて被災住宅なのだと感じます。
今回一番被害が大きい場所のひとつが浴室周りの土台、柱脚。
腐朽菌(+白蟻もかな?)の被害がひどいです。
劣化の教科書に載せたいくらいです…。
原因は浴室のタイルの割れを修繕しないで使っていたため。
水がまわって見事に朽ちていますね。
こうなると、大きな地震の力には耐えられず
浴室の位置や、その他の耐力壁の量によっては
倒壊する可能性がとても高くなります。
古い家に住まわれている方は
「いつか改修するからその時修理すればいいや」
と、タイルの割れ、コーキングの切れ等を
放置してしまいがちです。
しかし、劣化は一日一日進んでしまいます。
放っておいて、このような状況になると
構造材の入れ替えが発生して
改修工事自体も大がかりになります。
DIYでシールを打つのでもいいので
水が入っていかないようお手入れすることが
家の寿命を延ばすためには大事な事だと思います。
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